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ハリスホークの体の色の秘密 

1月28日 こんにちは、鷹匠のギャリー・ダイヤーです。
今日は小澤さんに代わって僕が猛禽類の秘密をご紹介したいと思います。
前回担当したのは去年の9月でしたね。4か月ぶりです、ご無沙汰でした!

今日皆さんにご紹介する猛禽類は、鷹匠ショーでもおなじみ、ハリスホークです。

ナイト羽3

鷹匠ショーでは現在、ギンジナイトという2羽のハリスホークが活躍しています。
2羽ともちょうど約3年前に、僕がイギリスから日本へやってくるときに連れてきたタカです。
当時は2羽ともまだ産まれて半年ほどの若鳥でした。

今日は、その当時のナイトの写真を使って、ハリスホークの羽の色の秘密について皆さんにお教えしたいと思います。

1_46a7f1664a8ef_emiemi8.jpg

ちょうど3年前、トレーニングを始めたばかりのナイトです。生後半年~1年といったところでしょうか。一番上の写真とは、羽の色が微妙に違うのがわかりますか?

ナイト羽1

アップで見るとよくわかりますね。全身に縞模様が入っています。
このように大人と子供では羽の色が違う猛禽類は数多く存在します。
これについては、前回の僕のブログ ハクトウワシの体の色は でも紹介しているとおり、若い鳥が大人たちのなわばりに入りこんでしまっても、許してもらえるようにです。
羽の色自体が「初心者マーク」になっていると考えるとわかりやすいかもしれませんね。


そして、注目すべき点は 尾羽 です。

ナイト羽5

こちら現在のナイトです。
大人のハリスホークの尾羽は、付け根から 白→黒→白 という、はっきりした模様があります。
この大変目立つ白いラインは、ハリスホークの特徴ともなっており、
ハリスホークの学名Parabuteo unicinctusもラテン語で「白いラインのノスリの近縁種」という意味であるほどです。
(Para=近い  buteo=ノスリ  unicinctus=白いライン)

ちょっと話題がそれますが、ノスリという言葉が学名に出てきたということは、実はハリスホークは厳密に言うとタカの仲間ではなくノスリの仲間なんです。
ノスリとは日本にも生息する猛禽類です。
日本では猛禽類をあまり細かく仲間分けしていませんね。タカとワシ、ハヤブサくらいでしょうか。しかし外国では、タカ、ノスリ、トビ、カラカラ、ハゲワシ、ワシ、ミサゴ、ハヤブサ…などととても細かく分けて呼んでいます。
一般に、タカの仲間は目の色がオレンジや黄色をしていて、尾羽は長く、羽が短いものとされています。
日本でいうとオオタカがこの仲間です。
一方ノスリの仲間は目が茶色や白色(ごく少数)をしていて、尾はそれほど長くなく、羽が広くできているのが特徴です。
日本で言うとズバリ、ノスリがこの仲間です。
しかしハリスホークは、ノスリの仲間に分類されますが、尾がノスリの仲間にしてはわりと長いので、タカにも近く、多くの人がタカと呼ぶのはこの為なんですよ。

話題がそれてしまいましたが、いよいよ本題です。

ナイト羽2

こちらは3年前のナイトの尾羽ですが、現在のものにくらべ、白いラインがはっきりしていませんね。この尾羽の白いライン、役割はズバリ、後ろから来る仲間への目印 です。

ハリスホークは大人と若い鳥を交えた群れで生活する猛禽類です。
そして猛禽類で唯一、狩りも群れでおこなっています。
森の中で、群れは獲物を追いかけます。
まだ狩りの経験の浅い若鳥たちは、大人たちの後を必死でついていきます。
しかし木々の生い茂る中、大人たちを見失ってしまうこともしばしばです。
そんなときに目印となるのがこの白いラインです。
ハリスホークは飛んで物に止まった時、必ずと言っていいほど尾羽を左右に振ります
これによりこの白いラインは後ろからとても目立つ目印となり、若鳥たちは大人に呼ばれたと思いその場所まで飛んでいくことができるんです。
大人から若鳥への「おいで」のサインだったんですね。

一方、若鳥の尾羽は白いラインがはっきりしていないため、尾羽を振っても目立ちません。
若鳥に「来てよ!」と呼ばれても、偶然だったり、遊んでいるだけ、甘えているだけのことが多いようです。
目立たない尾羽のおかげで、大人は若鳥の無意味なサインに気付かず、無視することができます。スパルタ教育ですね!

ナイト羽6

いかがでしたか?
なにげなく見ていた鳥の模様にも、ちゃんとひとつひとつ意味があるんですね。
今度掛川花鳥園にお越しいただいて、鷹匠ショーをご覧になられたときには、ナイトとギンジの尾羽にも注目してみてください。
止まり木に止まった際、尾羽をよく振っているはずですよ。
でも皆さんは「呼ばれた!」と思って会場の中に入ってこないでくださいね!ハハハ!




スタッフからのお知らせ!
1月28日(木)
上記の日はハクトウワシ・ハヤブサはショーをお休みします。
その他の日も鳥の状態やご機嫌、天候によりショーの内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。


掛川花鳥園 公式ブログも併せてご覧ください。
http://kamoltd.blog110.fc2.com/


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コメント

アンクルンさんへ

こんにちは、コメントありがとうございます。
ジュロンにも、いろんなショーがありますよね!
行ったことはありませんが、よく社長がお話ししてくれます。
鷹匠ショーをご覧になられる場合は、風の少ないお天気の日をお薦めします。
またギャリーさんのお休みの日は鳥も少し少なくなってしまいますので、
このブログで予定を確認してくださいね!お待ちしています!

  • [2010/01/28 21:54]
  • URL |
  • バードスタッフ ギャリー&小澤
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

色ひとつにも大切な意味があるのですね。

あたたかくなったらぜひそちらを訪れてみたいです。
そして鷹匠ショーを見たいです。

シンガポールのジュロンバードパークの鷹匠ショーで
私の肩に飛んできた鷹にお札を渡したことがあります。
掛川花鳥園では羽の色をよく観察したいです!

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