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命の産まれる部屋 

3月23日 こんにちは、ギャリーです。
今日は僕から皆さんに、特別な情報をお届けしますね。
花鳥園の一角にある、僕の管理する部屋についてです。
この部屋はズバリ、命の産まれる部屋なんです。

命の産まれる部屋、とはどういうことかというと、卵を温めるための孵卵器や、産まれたばかりの赤ちゃんを育てる育雛器を置いてある部屋なんです。

春になって、花鳥園でも多くの鳥たちが繁殖期を迎えています。
フクロウや水鳥たちが産卵してきていますが、花鳥園では多くのお客様にご来園いただきますので、野生の鳥のように落ち着いて抱卵できるスペースがあまり無いのが現状です。
そこで、産んだ卵を回収して、親鳥の代わりに温めてくれる便利な機械、孵卵器があります。

フランキ3

こちらが僕の管理している孵卵器です。
写真ではわかりにくいですが、とても大きな物で、国内でもあまり流通していないそうです。
(実は数十万もするんです…!)
今日は特別に中もお見せしましょう。

フランキ5

たくさんの卵が入っています。
ベンガルワシミミズクやアフリカオオコノハズク、マガモやコールダックなどの卵が今は入っています。

ふたのあたりに空気の入ったビニール袋が写っていますね。
一般に流通している孵卵器は、容器内を一定の温度(約37.4℃)にして温めるのですが、
このスーパー孵卵器はこのビニール内の空気が温まります。(約39.0度)
こうすることにより上部は暖かく下部は常温という、親鳥に温められているのとよく似た環境を作り出すことができるんです。

また、親鳥は卵の中が偏ってしまわないよう、ときどき自分で卵を転がします。
これを転卵といいますが、この孵卵器は1時間に1度、自動転卵するように設定してあります。
卵の下のカーペットが左から右に自動でスライドされるようになっており、卵も一緒にコロコロと転がって向きが変わるんですよ。

そして右側の方に写っているのが湿度の調整機です。
猛禽は乾燥した環境、水鳥は多湿といったように、鳥の種類によって適した湿度が違うのですが、
この孵卵器は猛禽と水鳥の間の湿度40%に設定してあります。

それでは入っている卵を見てみましょう。

フランキ

部屋を暗くして卵にライトを当てると、殻の中身が透けて見えます。これを検卵といいます。
この卵は孵卵器に入れて約5日目のカモの卵です。
真ん中にうっすらと丸いものが見えるでしょうか。胚のできかけですね。
どうやら有精卵だったようで、命の灯が発生しました。

フランキ1

こちらは約14日目のアフリカオオコノハズクの卵です。
血管がものすごく走っていますね。生きている証拠です。
しかもこの血管は動くんですよ!



動画での撮影に成功しました!短いのでぜひご覧ください。
ね?ちゃんと生きているでしょう?

フランキ2

そしてこれがもうすぐ孵化してくるカモの卵です。
左側の方はライトを当てても全然透けなくなりましたね。
殻の中はできた体でぎゅうぎゅうになっているからです。一方右側には空気が入っています。
この部分を気室といいますが、孵化間近になってくるとこの気室がだんだんと広くなります。
順調かどうかえんぴつで毎日ラインをひいてチェックします。
赤ちゃんはこの気室の膜にまず穴をあけ殻の中で呼吸をはじめ、そしてこの気室の部分から殻にも穴をあけ始めます。

フランキ4

そして、孵化間近になった卵はこちらの小さな孵卵器に移動させています。
もうこの頃になると転卵は必要ありませんし、もうひとつ重要なポイントがあります。
先ほどまでの大きな孵卵器は湿度を40%に設定していましたが、
こちらの孵卵器は約75%にしてあります。
中から殻をつついて穴をあけ始めた卵は、中が乾燥しやすくなっています。
湿度を高くすることで、赤ちゃんも殻を割りやすくなるんですよ。
頑張って産まれてくる赤ちゃんを湿度で助けてやります。
くれぐれも、殻を剥いて助けてあげようなんて思ってはいけませんよ。
殻を自分で一周割って産まれてくるまでの間に、卵とつながっていた血管や養分の管が赤ちゃんの中に吸収されていきます。あせって剥いてしまったらこの管が外に出たままになってしまい、すぐに死んでしまいます。

フランキ6

無事誕生しました!頑張ったねおめでとう!
アフリカオオコノハズクの赤ちゃんです。大きくなるように愛情たっぷりで育てていますよ。


いかがでしたか?
繁殖期は始まったばかり!これから夏にかけて孵卵器はフル稼働で頑張っていきます!
産まれた赤ちゃんは展示スぺースで見ることができると思いますので、春の花鳥園にもお越しくださいね!


スタッフからのお知らせ!
3月24日(水) 25日(木) 26日(金)
上記の日はハクトウワシ・ハヤブサ・シロフクロウはショーをお休みします。
その他の日も鳥の状態やご機嫌、天候によりショーの内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。


掛川花鳥園 公式ブログも併せてご覧ください。
http://kamoltd.blog110.fc2.com/



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