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生命のうまれる箱? 

4月1日 こんにちは、バードスタッフ小澤です。
今日から新生活をスタートさせる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
花鳥園ではベビーラッシュが続いていますが、鳥類というのは卵から産まれますよね。
今日はその鳥たちが産んだ卵を親の代わりにあたためる、影役者をご紹介します。
生命の産まれる箱、孵卵器 です。

ふ卵器3

こちらが掛川花鳥園で使用している孵卵器です。
写真では大きさがわかりにくいですが、かなり大型の物です(しかも高価!)。
卵をあたためる温度はもちろんのこと、湿度も調節し、なおかつ転卵も自動です。
転卵というのは文字通り、卵を転がすことで、ずっと同じ面を下にしていたのでは
命の発生がうまくいかなかったり、中でヒナの体が固まってしまったりします。
それを防ぐために、一定の時間ごとに卵を少しずつ転がすのです。
親鳥も実はちゃんとくちばしや脚で卵をたまに転がしながら抱卵しているんですよ。

ふ卵器4

上から中をのぞいてみると、卵の上にビニールのようなものがありますね。
普通の孵卵器はただ容器の中を一定の温度であたためるだけです。
この孵卵器が普通の孵卵器と違うのはこのビニールです。
このビニールは袋のようになっていて、中にあたたかい空気が充満しています。
ふくらんで卵の上に覆いかぶさることにより、まるで親鳥が上に乗ってお腹の体温で
あたためているような状態を見事に再現しているのです。
お腹があたる上部はあたたかく下部は少し低温度という、自然抱卵に極めて近い状態です。

ふ卵器2

蓋を開けて中を見てみました。
さすが産卵シーズンということもあり、たくさんの卵が入っています。
ざっと分けて3種類の卵。一番左側にたくさん並んでいるのがマガモの卵、真中の一番小さく少し赤っぽいのがキンケイの卵、手前の大きいのがアイガモの卵です。
鳥の種類によって、ベストの温度や湿度が違っているため、別種の卵を同時に入れる場合には、それらの平均値で設定しています。

親に抱かせて育てるのが一番自然な方法ですが、花鳥園の、特に水鳥のプールにはたくさんの種類と数のカモが同居しているため、落ち着いて抱卵できないというのが現状です。
また、美味しい卵を狙ってカラスなどもやってきます。
そのため多くのカモたちが卵を産み逃げ?していくため、スタッフが拾い集めて孵卵器に入れています。

ふ卵器1

孵卵器の管理人のギャリーさんが、卵に何かライトを当てていますね。
これは検卵という作業で、光で透かして殻の中の様子を見て、ちゃんと生きているか、あと何日で産まれるのかなどを見ているところです。

卵

マガモの卵です。血管が透けているのがわかりますか?
あたため始めて数日、命が発生してすぐの卵には、まだ体の形などはまったく無く、血管だけが数本透けて見えます。

マガモの抱卵日数(あたため始めてから孵化するまでの日数)は約28日。
どうやらどの卵も有精卵のようで、順調に成長しているとのこと。
このままいけば4月上旬には可愛いカモの赤ちゃんが産まれてきます。
また、今はオシドリやアメリカオシなどの卵も集まってきていますので、いろんな種類の赤ちゃんを紹介できるかもしれませんね!楽しみにお待ちください!


掛川花鳥園 公式ブログも併せてご覧ください。
http://kamoltd.blog110.fc2.com/

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コメント

野宿ライダーさんへ

初めましてこんにちは、コメントありがとうございます。
この写真は撮るのが難しくって、30枚ぐらい撮ってやっとうまく写った一枚です。
何にも無かった「無」の状態から、可愛い赤ちゃんが産まれてくることを考えると、
命の仕組みって面白いなぁといつも思います。
また赤ちゃんが孵ったらご紹介いたしますね。

  • [2009/04/01 20:49]
  • URL |
  • バードスタッフ 小澤
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

透けてますね

いつも楽しく見せていただいております。
成長している卵、見る機会がないのでめずらしいです。
ひなが孵るのが楽しみです。

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