スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

鷹匠の技術 羽のリサイクル 前編 

5月21日 こんにちは、バードスタッフ小澤です。
今日は、イギリス人鷹匠のギャリーさんによる、素晴らしい鷹匠の技術をご紹介します。
題して、鷹匠の技術 羽のリサイクル 前編です!

羽5

こちら鷹匠ショーで活躍中のハリスホークギンジくん。なんと尾羽がボロボロです。
ある日ささいなアクシデントにより、まず1本の尾羽が折れてしまいました。
その軸の弱くなった部分からどんどん折れ始め、やがてこんな姿になってしまいました。
ハリスホークにとって尾羽とはとても重要で、かじ取りとブレーキという役割を持つため、
この尾羽ではうまく飛ぶことができません。

羽は抜ければ新しいものが生えてきます。
しかし折れた状態で根元が毛穴に残っていれば、新しいものは生えてきません。
じゃあ抜いちゃえばいいじゃん、と思われるかもしれませんが、
インコやエボシドリのように、捕食される側の鳥の羽は抜けやすくなっています。
トカゲのしっぽ切りの要領で、敵から逃げるためです。
しかし弱肉強食の頂点にいる猛禽類の羽は非常に抜けにくくできており、
無理に抜くと毛穴が痛んでしまい、一生羽が生えてこなくなるという事態になることがあります。何より、引っ張って抜くのは痛いです。
抜いてしまうという技術もあるようですが、それはギャリー流ではないのです。

猛禽を猟に使う鷹匠は、猟期の前にタカに餌をたくさん与え、換羽させ完全に羽がそろった状態で狩りをさせます。
当園でもショーをしばらく休ませ、餌をたくさん与えることで換羽をうながし、
綺麗な羽に生え換わらせたいところですが、ギンジくんは掛川花鳥園一番のエースで、
少しの間でもショーを休むと困ってしまうのです。
そこでギャリーさんがギンジくんに施術したのが、接ぎ羽根という技術です。

羽1

接ぎ羽根というのは、前に抜け落ちた羽や他の鳥から切り取った羽などを、折れた羽に継ぎ足してやる技術です。保護された猛禽のリハビリなどでもこの技術が用いられるそうです。

こちらがギャリーさんが今回接ぎ羽根に使用した道具です。
前回の換羽のときに抜け落ちたハリスホークの尾羽(ギンジのだけではありません)と、
割りばし、ニッパーやカッターなど。
割りばしって何に使うんだ・・・?と思いますよね。

羽17

ギャリーさんが割りばしをこのようにカッターで削っています。
ちなみに割りばしを使うのはギャリー流です。
割りばし業者の方もまさかこんな使い方があるなんて知ったら驚かれるでしょう…。

羽16

羽の中心、固い軸を羽軸といいます。写真は羽軸の先をニッパーで切ったものです。
この羽軸、実は仲がストローのように空洞になっています。

羽2

この空洞部分に、切りだして細くした割りばしを差し込みボンドで固定します。

羽3

左右が抜け落ちた状態の羽の羽軸、真ん中の羽が割りばしをさしたものです。
どのように接ぎ羽根するのか、わかってきましたか?

羽4

全部で10本、接ぎ羽根の準備満タンです!

羽7

今日はここまで!接ぎ羽根の施術の様子は次回の猛禽セクションブログでご紹介します。
次回、いよいよギンジくんのしっぽが生まれ変わります!
6日後の 鷹匠の技術 羽のリサイクル 後編 をお楽しみに!



掛川花鳥園 公式ブログも併せてご覧ください。
http://kamoltd.blog110.fc2.com/


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kkestaff.blog24.fc2.com/tb.php/74-89a29136

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。